足元が冷たい

3年ほど前、私は少し古い木造アパートにすんでいました。そのトラブルが起きたのは二月の寒い日の忙しい朝でした。いつものように朝食後、目ボケ眼で洋式トイレに座りスマホをいじっていたときです。大きいほうのものを出し終わってウォシュレットを使い、流すための大のレバーを引いたときです。「ん?なんだか冷たい」そう感じて足元をみると、スリッパを履いていたにも関わらず靴下までびしょびしょに濡れています。「しまった!」私は一瞬、小便が便座をはみ出して床を濡らしたと思いました。しかし、よく考えるとやけに私の靴下を濡らしている液体がすごく冷たいのです。しかも、その液体は大量に床を濡らしていました。「これは何だか大変なことが起きている」そう思うと一気にさっきまでの眠気が吹き飛びました。直ぐに新聞と使い古しのタオルを濡れた床に敷いて、水漏れの箇所を確かめるため少しだけ小便を流すようのレバーを引いてみました。するとやはり床と便器の隙間から水が漏れています。その箇所を特定しようともう一度水を流してみました。すると横側の陶器にひび割れの線が斜め上方向に走っているのです。水はその割れ目から来ているのです。お手上げでした。ひび割れ便器は直しようもありません。早速、不動産屋さんに連絡を取り、修理業者に来てもらいました。業者さんは一目で状況をみると「交換ですね」といい、在庫で合う便器を付け替えてくれました。なりました。料金は大屋さん持ちになりましたがとんだ朝になってしまいました。