私は夫と共に小さな定食屋を営んでいます。揚げ物がメインのお店なので、どうしても毎日大量の「廃油」が出ます。これまでは、この使い終わった油の処理が本当に悩みの種でした。
以前は、産業廃棄物として処理業者にお金を払って引き取ってもらったり、家庭用と同じように凝固剤で固めて事業系ゴミとして出したりしていました。これには毎月それなりの経費がかかりますし、何より作業が重労働です。一斗缶(18リットル)に入った油は重いですし、酸化した油のニオイが服につくのも嫌でした。「油を捨てるためにお金を払う」という状況に、ずっとモヤモヤしていたのです。
そんなある日、近所の同業者の方から「廃油は買い取ってもらえるんだよ」と教えてもらいました。「捨てるものにお値段がつくなんて本当?」と半信半疑でしたが、紹介された回収業者さんに連絡をしてみました。
すると、担当の方がすぐに説明に来てくれ、トントン拍子で契約することに。驚いたことに、こちらの費用負担はゼロ。それどころか、回収した油の量に応じて、わずかですが買取金額をお支払いいただけるとのことでした。
実際の回収フローも非常にスムーズでした。
業者さんが専用の大きなドラム缶のような容器を店舗の裏口に設置してくれます。私たちは、日々の調理で出た冷めた油をそのタンクに注ぎ入れるだけ。一斗缶を積み上げる必要も場所をとることもありません。
そして定期的に業者さんがバキュームカーのような専用車で来て、タンクの中身を吸い出して回収していってくれます。私が立ち会う必要もほとんどなく、勝手に回収して、後日「今回は〇〇リットルでした」という明細書と買取金が振り込まれる仕組みです。
相場によって買取価格は変動するそうですが、今まで処分費という「マイナス」だったものが、数百円でも数千円でも「プラス」になるというのは、経営者として精神的にとても大きいです。
また、回収された油はバイオディーゼル燃料や石鹸、飼料などにリサイクルされると聞き、環境保全に貢献できているという点でも気分が良くなりました。