18年ほど前ですが、天ぷら油などの食用油を集めて再利用するBDF(バイオディーゼル燃料)の製造工場で働いていました。当時は環境に配慮した軽油の代替燃料として小さい工場でしたがそこそこ話題になっていました。地域の地区センターなどから廃油を別業者に回収してもらい小さなゴミなどを排除して原料とし、その原料を薬品に混ぜて軽油と同じ粘度まで落として油と水を混ぜて洗浄し製品として出荷していました。BDFを入れた車の排気ガスは天ぷら油の匂いがするのでかなり独特で道を走っているとすぐに気づくレベルです。私は当時、定時制高校の学生だったのでそこに1年ほどアルバイトとして勤務しておりました。途中、3ヶ月ほど廃油が集めれなかったのか、BDFを入れた車に問題があったのか詳しい原因は聞いていなかったのですが製造中止になり、親会社のごみ収集会社で勤務もしていましたが戻ってからは特に製造方法に変更もなく通常運転でした。高校卒業と同時にそのアルバイトも辞めてしまったのですが少人数でしたが家族のように接してくれた職場だったので今はとても良い思い出です。2年ほど前に近くを通りかかったところ、その会社に数台の車が停まっており、まだやってるんだなぁと嬉しく思いました。ただ近年、その独特の排気ガスの匂いを嗅がないのでまだまだ普及してないのかなと思うと少し悲しいですが、ガソリンなどの値上がりで苦しい人が多いと思うのでBDFなどの代替燃料の普及が増えれば救われる人は多いと思うので是非頑張ってほしいです。